施工例  篠山古民家改修 (丹波篠山市)

~寂しい古民家に孫が遊びに来るように~

数々の古民家修復の中でも理想的で印象的な古民家となりました。
ご連絡を頂いたのは、解体の依頼でした。現地に行くと、純粋な茅葺きで、
中に入ると、屋根の4隅すべてから青空が見えていました。
それでも、なにか感じるものがあって、私の古民家のお師匠様に見てもらうことにしました。
その時のお言葉が忘れられません。
師「処女のような家だ」
私「え?どういうことですか?」
師「いろいろな男を渡り歩いていないということです」
通訳すると、時代に合わせて、改築していじくり回したり、人の手に渡ったりせず、 その家にだけ伝わり、そして建築当初そのままだということに感動したということだそうです。
その他にもすばらしいと思えるものがたくさんあり、依頼主にお話すると、そんなに価値のあるものなら、ぜひ残したいというお話になりました。
こちらも用意していた解体費用内で修繕しなければならず、
工事は難航しましたが、業者に協力してもらって、トタン屋根を葺き、傾きもなおして、なんとか使える状態にしました。
お祖母様は、隣に離れをつくって住んでおられたので、主屋は使い道がなかったのですが、予算を頂いて、囲炉裏やおくどさんを作ったことで、今ではすっかり、
古民家カフェごっこで、お孫さんたちと楽しんでおられます。
古民家を残して、重荷にならないか細心の注意をして再生を進めるのですが、 本当になおして良かったと思える古民家となりました。

DATA
所在地|兵庫県丹波篠山市
種 別|古民家再生
設 計|カーブ アーキテクツ

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