About 「知恵の遺産…古民家」

About 「知恵の遺産…古民家」

私たち古材問屋が古民家と関わる動機、それは【守りたい】という思いにつきます。
先祖から連綿と受け継いで来た建物。日本国中で今までどれだけ多くの日本古来の古民家が無くなっていったことでしょう。高度成長期以来、現代の生活様式のニーズには合わないという考えで、解体され、更地の上に現代工法でコンクリート造りのマンションや家屋を量産して来ました。
ただここに来て、産業の発展だけが必ずしも人の心や生活を潤してくれるものではないと考える人も増えて来ています。都会化された生活スタイルにはない魅力が、田舎の風景や、古民家にはあります。
私は、建築士として長年建築物の設計施工に携わって来ました。当初は現代の工法を疑いもなく信じ、建築の仕事をしてきた私自身が、古民家と出会い、またその成り立ちや先人の生活に根付いた工法などを知れば知るほど、古民家には守らなければいけない我々祖先が長年かけて失敗を重ね試行錯誤してたどり着いた【生活の知恵】があることに気づきました。

●どうして屋根瓦はあんなに重いのか?
●どうして天井の大きな梁はあんなに太くて曲がっているのか?
●どうして釘を使わずに木組みで作ってあるのか?
古民家に関する疑問はすべてに明晰な回答が用意されていました。
それは、我々祖先が長年学習して来た結果得ることができた貴重な【知恵の遺産】でした。

日本の風土に合わせた古民家の建築手法は、これからの日本人の住まいの手本であり、見習うべき建築物です。できる限り1軒でも多く、古民家を残したいと活動しています。

経済的、社会的な事情から不本意ながらも手放さなくてなくてはならなくなった施主様のご意見を伺い、できることなら存続できる方法をご提案し、もしそうでない選択肢を取らなければならない場合でも、なんとか古民家の記憶が失せない様なお手伝いができましたら幸いだと考えています。

株式会社 古材問屋
代表取締役 
明木 哲生

About 「知恵の遺産…古民家」

<代表プロフィール>


【都会で最新の木造住宅を学ぶために、
田舎を出たら、 最も優れた木造建築は古民家であった】

72年広島県生まれ。
幼少期を基地の町、岩国で育ち、新興団地で建設ラッシュの 工事現場で遊んでいた事から、木造建築に興味を持つ。 最新の木造技術を習得して岩国に持ち帰るために、関西に出て半年後、
阪神大震災で被災。倒壊した木造住宅の街で暮らしながら 安全な木造住宅の模索を始める。
吉田五十八の弟子、松野八郎総合建築設計事務所入所後、 フリーの設計補佐で数カ所の設計事務所を掛け持ちし、 98年に建築デザイン室CAVE ARCHITECTSを設立。
木をテーマに、建築活動を展開する中で古材に出会う。
2007年 株式会社 古材問屋を立ち上げ、取締就任。 古民家の木造技術の高さと環境に配慮した建築手法に驚嘆し、 一から伝統工法を学び直す。
2011年 同社 代表取締役に就任。 古材木販売だけではなく、先人の知恵の詰まった古民家を現代に継承し、サスティナブルな社会作りに貢献する理念に基づき、現在活動奮闘中。

<会社概要>

企業名 株式会社 古材問屋
所在地 〒651-1423 兵庫県西宮市山口町船坂280番
代表取締役 明木 哲生 
TEL (078) 903-5314(コザイヨ)
業務内容 古民家の再生・保存活動、古材回収・販売、古民家解体業務、
     新築住宅、古材を使ったリフォーム、店舗設計 など
資本金 800万円
許可番号
<古材商> 兵庫県公安委員会 許可 第631310500048
<解体許可> 解体工事 登録番号 28 (解 20) 第 B 94号
古材在庫 常備 約1000本
営業時間 10:00〜17:00
定休日 日曜・祝日(不定休)

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